1年生の課題研究テーマ決めのヒントに

本校特別非常勤講師の神戸大学 佐野太一先生から学ぶ
6月8日(月)の1年生の授業は、本校OBで特別非常勤講師の、神戸大学工学研究科市民工学専攻 特命助教 佐野太一先生のミニ講演会でした。
1年生は、初回のブレインストーミング、3年生の研究発表を聞いて課題研究をより具体的に知ってもらう授業に続いて、今は自分がどんなテーマで研究していきたいかを考えています。1年生はグループ研究になりますが、まずは自分自身の興味・関心をどう研究に結び付けて研究課題とするかを考えた上で、クラスの枠を超えてテーマが似通った5人程度のグループを作ります。
佐野先生には「先輩たちの研究発表に見る研究テーマの選び方」と題してお話をしてもらいました。研究は問いの立て方が大事であることに触れて、研究テーマ決めでも使えるツールとして『WILL-CAN-MUSTフレームワーク』を取り上げました。WILL=持続可能性(やりたいこと、好きなこと)とCAN=実現可能性(できること、得意なこと)、そしてMUST=重要性(やるべきこと、社会課題)の3つを満たすところが取り組むべきところで、卒業した先輩たちの研究内容の例も挙げて、「野鳥観察をテーマにした研究はWILLとCANを満たしているが、やや足りないMUSTの部分を環境問題や生態系の問題と結び付けることで補うことができる。またガマの穂から繊維を作りたいという研究では、自分だけでは難しい実験を信州大学工学部の協力を得て行うというCANを取り入れて研究を進めることができた。」など、実例とともに分かりやすく教えてくれました。
佐野先生は「WILL、CAN、MUSTのどれかひとつが欠けていても、視点を変えたり、学術と結び付けていくことで3つの点が満たされることもある。研究の新規性も大事だ。これから2年間をかけて研究を続けていくので、様々な外部発表の場に挑戦することも考えて。」と話しました。
以下は、1年生の感想の抜粋です。
・研究テーマでは、自分の興味関心などのwillと実現できることのcanと社会貢献のmustの視点が重なり満たすことを考えれば良いことがわかった。全てを満たすことによって、ひとりよがりではない社会の一員として研究をすることができるのかなと考えた。
・ただ自分のやりたい内容をテーマにするのではなくて、Will・Can・Mustを満たすようなテーマになっているか意識しながらテーマを決めたいと思った。講演会を聞くまではなんとなくテーマを決めて、探究の方を頑張ればいいと思っていたけれど、テーマの決め方によって探究の広がり方が変わるから、テーマ決めも重要だということがわかった。
・社会的という面から考えることができていなかったので、それに気づけて良かった。社会的な面を加えると、より興味深い感じになると思った。


長野県長野高等学校